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ボルドーの新たな魅力を映す白ワイン 『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』発売
2026年7月、フランス・ボルドーを代表するワインメーカー、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドより、新たに『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』が発売されました。
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドは、1853年創業の名門ワインメーカーであり、一級格付けシャトー、シャトー・ムートン・ロスチャイルドを擁することで知られています。その代表的なブランドのひとつが、1930年に誕生したムートン・カデです。高品質なボルドーワインを世界中の人々に届けることを目指して生まれ、現在ではボルドーワインを象徴するブランドのひとつとして親しまれています。
ヘリテージ・シリーズは、創業者バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドの先見性と、ボルドーの伝統への敬意を表現したコレクションです。
近年、ワイン・ディレクターに就任したジェローム・アギーレ氏のもと、シリーズのコンセプトとワイン造りを見直し、ボルドーという産地が持つ多様なテロワールと、その個性をより明確に表現するスタイルへと進化しました。生産地域やパートナー生産者を厳選し、品質と産地表現のさらなる向上を追求しています。
ジェローム氏に、シリーズ刷新に込めた思いやその背景、そして新たに誕生した『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』の魅力について伺いました。
『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン 2024』
「一言で表すなら、ボルドー」
ムートン・カデのワイン造りを支えているのは、ボルドー各地の契約生産者たちが育てるブドウです。長年にわたり築いてきた信頼関係のもと、生産者とともに高品質な畑づくりに取り組み、それぞれの土地が持つ個性を最大限に引き出すことを重視しています。
「ボルドーをどのように表現するか」、その問いの答えを追求するため、まず取り組んだのが赤ワイン『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ルージュ』のリニューアルです。醸造チームは味わいの設計からではなく、「どの土地で造るか」という原点に立ち返りました。
そこで選ばれたのが、粘土石灰質土壌を持つ3つの畑。気候変動が進むなかでも高いポテンシャルを秘めた畑に着目し、生産者との長期的なパートナーシップを築きながらワイン造りを進めてきました。
「良いワインは、良いブドウからしか生まれません。バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドでは収穫から選果、醸造、瓶詰めまで徹底して関わりますが、何よりも大切にしているのが畑と生産者との信頼関係です。生産者と同じ方向を向いてワインを造り上げることを重視しています」そうジェローム氏は語ります。
こうして完成した『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ルージュ』を通じて確立された哲学を、白ワインでも表現したい。その想いから誕生したのが、今回発売された『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』です。
ジェローム氏は、「このワインを一言で表すなら"ボルドー"です」と表現しました。
セミヨンから描く、新しいボルドー
『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』の開発は、ボルドーを代表する白ブドウ品種であるセミヨンに着目したことから始まりました。ボルドーにおけるセミヨンは、ブルゴーニュにおけるシャルドネと同様、その土地の個性を語るうえで欠かせない存在です。「だからこそボルドーらしさを表現するためには必須の品種です」とジェローム氏は言います。
そしてその個性を最大限に引き出すため、醸造チームはセミヨンに適したテロワールを探求。選ばれたのは、ガロンヌ川東岸の丘陵地帯に位置する3つの畑。これらの畑は日照に恵まれた粘土砂利質や粘土石灰質の土壌を備え、セミヨンに豊かな凝縮感と厚みを与える優れたテロワールとして評価されています。
長年築いてきた生産者との信頼関係のもと、それぞれの畑が持つ個性を最大限に引き出しながら、「ボルドーらしい白ワイン」を追求しました。
「このワインでは、ただ流行のスタイルを追い求めるのではなく、自分たちなりのボルドーらしさを表現しようと思いました。セミヨンを中心に据えたことも、生産者との密接な協業を大切にしたことも、すべてはボルドーという土地の魅力を表現するためです。」
『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』に携わる3人の生産者。左からセドリック・ベガール氏、ローラン・ゼッキーニ氏、アンジェリーク・オサール氏
味わいを一言で表すなら、"リッチ"。同じ白ワインである『ムートン・カデ・ブラン』が"オールマイティ"、『ムートン・カデ・ソーヴィニヨン・ブラン・オーガニック・バイ・ナタン』が"フレッシュ"だとすれば、『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』は、より豊かで奥行きのあるスタイルを目指したワインです。
セミヨン由来のふくよかな果実味に、澱熟成によるなめらかな質感とボリューム感。フレッシュな酸とミネラルが全体を支え、料理と合わせることでその真価を発揮します。
ボルドーという土地への敬意と未来への挑戦。その両方を詰め込んだ『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』は、まさにジェローム氏が語る"新しいボルドー"を体現した一本です。
自然と向き合いながら、未来のボルドーへ
近年、ボルドーでは気候変動の影響が年々大きくなっています。かつては「いかに日照を確保するか」が栽培のテーマでしたが、今では「いかに強い日差しからブドウを守るか」が重要な課題となりました。
土壌の保水力を高めること。暑さと共存すること。そして、ワインの骨格となる酸を維持すること。ボルドーのワイン造りは、時代の変化に合わせて少しずつ進化を続けています。
そうした環境の変化があるからこそ、ジェローム氏は"自然と向き合う姿勢"がこれまで以上に重要と考えています。
「自然に対する謙虚さを忘れず、生産者とともに畑に向き合いながら、ボルドーの多様性を伝えていく。それがムートン・カデの目指す未来であり、ヘリテージ・シリーズに込めた想いです」
歴史を受け継ぎながら、未来へとつないでいく。その哲学を形にした『ムートン・カデ・キュヴェ・ヘリテージ・ブラン』。グラスの中には、ジェローム氏が思い描く「ボルドー」の姿が表現されています。ぜひその味わいを通じて、新しいボルドーの魅力を感じてください。
ジェローム・アギーレ氏
■バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド https://www.enoteca.co.jp/producer/detail/449
