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2026. 03. 12
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「カレラ」マウント・ハーラン単一畑シリーズ6種をカール・コーヴニー氏が徹底解説

 アメリカ、カリフォルニア州、唯一無二のマウント・ハーランの地にて、「地球上で最も魅力的なピノ・ノワールのひとつ」※1と絶賛される「カレラ」。この度、「カレラ」を取り扱うダックホーン・ポートフォリオのアジア太平洋、アフリカ、中東営業担当ディレクターのカール・コーヴニー氏に、「カレラ」の代名詞ともいえるマウント・ハーラン単一畑シリーズ6銘柄について解説していただきました。畑ごとに表情を変える「カレラ」。その違いと魅力をわかりやすく整理いただいています。知るほどに、さらに畑ごとの飲み比べが楽しくなるはずです。ぜひご参考ください。

※1:ロバート・パーカー氏による評価(2003年ワイン・アドヴォケイトより)

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ダックホーン・ポートフォリオのカール・コーヴニー氏

1975年に創業し、昨年50周年を迎えた「カレラ」。単一畑の歴史は、ブルゴーニュにインスピレーションを受けた創業者のジョシュ・ジェンセン氏が、1975年にマウント・ハーランにピノ・ノワールを植えたことから始まりました。最初の単一畑は、ジェンセン、リード、セレックの3つ。その後、1977年にワイナリーを建設し、1984年にミルズに植樹。1990年にはマウント・ハーランが正式にモノポール(単独所有畑)となったのち、1997年にド・ヴィリエ、1998年にライアンに植樹を行い、単一畑を段階的に拡大していきました。

畑地図.jpgカレラが所有する単一畑の空撮。白く見える部分は石灰質土壌。

単一畑の個性は、"畑の向き"と"樹齢"で決まる

 6つの単一畑は、歩いて回ることができるほど近くに位置していますが、それぞれの畑から造られるワインは、スタイルや個性が大きく異なります。ブドウ畑の場所は標高670760mと高く、石灰質土壌、そして醸造方法については、ヴィンテージによって変わる可能性はありますが、フレンチオークで18か月熟成(新樽30%)と、すべての畑において共通しています。それにもかかわらず出来上がったワインのスタイルが異なるのは、畑の向き(方角)と樹齢という2つの要素が大きく影響しているから。この違いが各畑の独自性を生み出し、それぞれのワインに反映されているのです。

続いて、6つの単一畑について詳しく説明いただきました。

①ミルズ・ヴィンヤード
畑は南東向きの斜面に位置。1984年植樹の古樹のため収量も自然と低くなり、凝縮感のあるブドウが育ちます。ワインは他の単一畑のワインより淡い色合いで、フローラルな香りが特徴です。

②ライアン・ヴィンヤード
6つの中では最も新しい畑ながら、樹齢は20年を超え、ワインは年々バランスと深みを増しています。南西向きで午後の日照を受け、成熟が早いため一番初めに収穫されます。樹齢が若いころは味わいに不安定さがありましたが、現在は、ジェンセンのように複雑さや重み、色調などのバランスが取れるようになり、品質の向上が見られています。2021年ヴィンテージは2024年ワイン・スペクテーター世界トップ100ワインの29位に選ばれ、その品質の高さが評価されています。

③ド・ヴィリエ・ヴィンヤード
東向き斜面で、ミルズとジェンセンの間に1997年植樹。当初はミルズかジェンセンのワインにブドウが使用される予定でしたが、個性が異なるため、単一畑としてリリースされています。2007年は現在のワインメーカーのマイク・ウォーラー氏の最初のヴィンテージでもあります。黒系果実主体の濃厚な風味と、パワフルなスタイルが特徴です。

リードとセレックの畑.jpg
リード(下部)とセレック(上部)の畑 

④ リード・ヴィンヤード
セレックと並び小さい畑で生産量も少ないため、輸出は日本のみ。1975年に植樹されています。写真にある通り、急峻で起伏の激しい地形のため機械が入れず、畑の作業はすべて人の手で行われています。畑の上部がセレックで、下部がリード。2つは近くに位置していますが斜面の向きが異なり、リードは北向き斜面のためセレックよりも数週間遅く収穫が行われています。

⑤ セレック・ヴィンヤード
1975年に植樹。6つの単一畑のなかでも最小の畑で(約1.2ha)、生産量も少ないため日本が唯一の輸出国です。南西向きの斜面に位置するため、午後の日照の影響を強く受けます。ジェームス・サックリングにて2020年が98点、2019年が97点など、世界的にも高く評価されています。

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ジェンセンの畑

⑥ ジェンセン・ヴィンヤード
1975年に植樹。ジェンセンは斜面の向きが様々な区画が集まった畑であることから、区画ごとに収穫のタイミングが異なります。多様性のある区画をブレンドすることで、非常に複雑でバランスの取れたワインが生み出されます。

カレラの単一畑早見表

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