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2026. 02. 26
生産者来日

イタリア・ヴェネト州の生産者「アレグリーニ」から来日! リニューアルした『ヴァルポリチェッラ』シリーズの魅力に迫る

 イタリア北東部ヴェネト州のアマローネの名門のひとつ、「アレグリーニ」からリージョナルマネージャーのエリア・アッツォーリ氏が来日しました。16世紀から続く「アレグリーニ」の歴史をはじめ、今回リニューアルを行った『ヴァルポリチェッラ』シリーズの魅力まで、たっぷりお話いただいた内容をご紹介します。

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リージョナルマネージャーのエリア・アッツォーリ氏

■伝統と革新の融合が導く 「アレグリーニ」の歩み

 イタリア北東部ヴェネト州ヴァルポリチェッラ地区に位置する「アレグリーニ」は16世紀に創業。アマローネの近代化に大きく貢献したことで名高いワイナリーです。第二次世界大戦後、イタリアは経済復興を遂げましたが、この時代のイタリアは「低価格で、ある程度美味しいワイン」への需要が急増、長らく質よりも量を重視する時代が続いていました。1970年代から1980年代にかけて、当時イタリア全域で主流だったそうした量重視のワインメイキングを、5代目のジョヴァンニ・アレグリーニ氏は品質を追求する方向へ舵を切りました。収量が多く確保できるペルゴラと呼ばれる棚仕立て*1から、より高い品質を保てるギヨ*2と呼ばれる仕立て方法に転換し、ブドウの品質を向上させました。

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アレグリーニが建設したアパッシメント施設「テッレ・ディ・フマーネ」

 1996年には、ヴァルポリチェッラ地区で初となるアパッシメント施設「テッレ・ディ・フマーネ」を建設。従来の伝統製法である木箱を用いてブドウを乾燥させる方法から、ブドウのカビのリスクを最小限に抑えるため、空調管理された施設内でプラスチックの箱を用い陰干しを行う方法へ変更するなど、伝統製法と革新技術が融合したワインメイキングでクオリティの高いワインを生み出しています。

 現在は、6世代目フランコ氏の息子であるフランチェスコ氏、ジョヴァンニ氏、マッテオ氏とフランコ氏の弟であるウォルター氏の娘シルヴィア氏らが第7世代として、「アレグリーニ」が培ってきた土地や世界観を守り、伝統と革新を融合させながらワイン造りを進めています。

*1棚仕立て:人の目線ほどの高さに棚を設け、ブドウの樹を上部へ誘引して栽培する方法。葉が自然に日陰をつくることで果実を強い日差しから守り、均一に熟させることができる。湿度の高い地域においては、房を地面から離すことで風通しが良くなり、湿気や病害から果実を守る利点がある。

*2ギヨ:ヨーロッパを中心に広く採用されているブドウの樹の整枝方法で、1本または2本の枝を水平方向に伸ばして栽培する方式。樹勢の調整がしやすく、房数や収量を丁寧に管理できるため、ブドウの品質の向上に効果がある。

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アレグリーニ第7世代のメンバー。左からジョヴァンニ氏(セラーマスター)、マッテオ氏(海外市場担当)、フランチェスコ氏(社長)、シルヴィア氏(PR担当)

■ブレンド品種や発酵・熟成方法をリニューアル。よりエレガントな味わいへ

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ヴァルポリチェッラ・クラシコエリア。ヴァルポリチェッラの土地の個性をより活かすべく、3銘柄の原産地呼称をヴァルポリチェッラからヴァルポリチェッラ・クラシコに変更。

 「アレグリーニ」はヴァルポリチェッラの中でもクラシコエリアの中のフマーネ村に本拠地を置いています。この度、新世代となった彼らはワイナリーの原点に戻り、よりヴァルポリチェッラの土地の個性や特長を重視したワインを造ることを目的に、赤ワイン3銘柄が広域のヴァルポリチェッラから狭域のヴァルポリチェッラ・クラシコへ産地呼称の変更を行いました。エリア氏はリニューアルした3銘柄について、次のように説明してくれました。

『ヴァルポリチェッラ・クラシコ』

「ヴァルポリチェッラ・クラシコで造られるブドウがどんなものなのがわかる、より果実味が楽しめるキュヴェ。樽を使用せず、ステンレスタンクでの発酵・瓶内熟成により、クラシコのブドウのポテンシャルがわかります。淡い色調で、赤系果実の複雑なアロマが広がるライトなボディが特長です。フィネスとエレガンスを強調したワインで、アレグリーニの哲学が反映されています。」

『ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ』

2021年ヴィンテージまではヴァルポリチェッラ広域のブドウを使用していましたが、単一畑「ラ・グローラ」のブドウ主体へとリニューアルしました。また、中~晩熟で高い酸味とタンニンを併せ持った「ロンディネッラ」種がブレンドに加わりました。「スペリオーレ」とは、1年以上の熟成を経たワインを指し、通常のヴァリポリチェッラよりも熟成を経てアルコール度数が高めなため、ボディがしっかりとしており、なめらかで丸みのある味わいが特長です。」

『グローラ』

「アレグリーニ・ファミリーとヴァルポリチェッラ・クラシコを象徴する単一畑「ラ・グローラ」で収穫されたブドウを使用しています。これまで規制が比較的緩やかな IGT ヴェロネーゼとして楽しまれてきましたが、現在はヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレの単一畑のワインとなりました。名称に「クラシコ」と付いていますが、スタイルはよりモダンへとシフトしています。以前は2028℃で発酵を行っていましたが、2022 年ヴィンテージからは 2025℃に温度管理されたステンレスタンクで発酵とマセラシオンが行われています。また、穏やかな抽出を行うことで、従来のパワフルな味わいから、より複雑なアロマとエレガントさを備えたスタイルへと進化しました。」

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ヴァルポリチェッラ・クラシコの畑

■新しくブレンドされた品種、 「ロンディネッラ」

 ヴァルポリチェッラでは主に「コルヴィーナ・ヴェロネーゼ」、「コルヴィノーネ」、「ロンディネッラ」、「オゼレータ」といった品種が使用されています。今回のヴァルポリチェッラ・クラシコへの呼称変更に伴い、各ワインに地元の伝統品種「ロンディネッラ」がブレンドされた点について、エリア氏は次のように語ってくれました。

「以前はブレンドに「オゼレータ」が含まれていましたが、今回からクラシコのアペラシオンを名乗ることができる「ロンディネッラ」を使用しています。この品種は病害に強く、ワインに酸味とタンニンのしっかりとしたストラクチャーをもたらしてくれます。「ロンディネッラ」は気候変動の進む今、新しいアプローチが求められる中で不可欠な存在だと考えています。」

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リニューアルした3銘柄。写真左から、『ヴァルポリチェッラ・クラシコ』、『ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ』、『グローラ』

 今回のリニューアルを通じて、「アレグリーニ」新世代たちがいかにテロワールの表現を大切に考えているかが見えてきます。彼らが重んじる品質へのこだわりと洗練された味わいをぜひヴァルポリチェッラシリーズから感じてください。

■アレグリーニ  https://www.enoteca.co.jp/producer/detail/48