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2025. 05. 13
生産者来日

「ボノー・デュ・マルトレイ」が来日!  唯一無二の『シャルルマーニュ・グラン・クリュ』に迫る

 モンラッシェと並び最高峰の白ワインと讃えられる特級畑、コルトン・シャルルマーニュ。その畑を広く所有し、代表的ともいえる存在が「ボノー・デュ・マルトレイ」です。今回、グローバル・ビジネス・ディレクターのティボー・ジャケ氏が来日し、エノテカ・ショップでのテイスティングイベントを開催しました。

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↑グローバル・ビジネス・ディレクターのティボー・ジャケ氏。

 「ボノー・デュ・マルトレイ」は、コルトン・シャルルマーニュを代表する、歴史と伝統を誇る名門ドメーヌです。2017年のカリフォルニアを代表するカルトワイン「スクリーミング・イーグル」のオーナーによる買収は、ワイン業界に衝撃を与えました。さらにドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティがボノー・デュ・マルトレイの畑を借り、『コルトン・シャルルマーニュ』の生産を開始するなど、今改めてワイン愛好家から注目を集めています。

 そんな「ボノー・デュ・マルトレイ」が生み出すのは『コルトン・シャルルマーニュ』と『コルトン・グラン・クリュ』の2銘柄のみ。ワインについて、今回来日したグローバル・ビジネス・ディレクターのティボー・ジャケ氏に伺いました。

■10区画のブレンドによって生まれる唯一無二の「シャルルマーニュ」

 「ボノー・デュ・マルトレイ」はコルトン・シャルルマーニュに約9ヘクタールの畑を所有しています。畑は南西および南向きの斜面に位置し、日照に恵まれながらも、コルトンの森からの冷たい風と谷のような地形が冷涼な気候をもたらす、ユニークな環境です。

 現在ドメーヌでは、コルトンの丘に点在する10の区画から収穫されたブドウを区画単位で醸造し、それらをブレンドしてワインを仕立てています。

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■各区画とブドウの特長

・上部の区画 : 痩せた石灰岩質の土壌。ワインに引き締まった酸と繊細なミネラル感をもたらす。

・中腹の区画 : 日照や水はけのバランスが良く、果実味が豊かで力強いブドウが育つ。

・下部の区画 : 鉄分を多く含む土壌。凝縮感のあるブドウが育ち、ワインに骨格を与える。

 「この10区画が奏でるハーモニーこそが、私たちの唯一無二の『シャルルマーニュ』を生み出す源です。毎年の気候に応じて最適なブレンドを追求し、暑い年は比較的酸をもつ上部と中腹の比率を高め、冷涼な年は酸が強くなりすぎないよう中腹と下部の畑で穫れたブドウの比率を高めます。納得のいくハーモニーが得られないと判断された区画は、ネゴシアンに樽ごと売却することもあります」

 ちなみに、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティへ貸出された区画は、こうした理想的なハーモニーにうまくなじまないことが多かった区画だったとされています。

 現在、「ボノー・デュ・マルトレイ」では熟成にもこだわっており、228Lの小樽から320Lのシガーと呼ばれる細長い形の木樽、さらには500600Lの大樽、コンクリートタンクやアンフォラまで、多様な容器を使い分け、約2年にわたって仕上げています。買収前は30%強だった新樽率も、現在は20%前後に抑えているのだそうです。

 こうして生み出される唯一無二の味わいをより強く打ち出すために、2021年ヴィンテージからはワイン名を『コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ』から『シャルルマーニュ グラン・クリュ』へ変更し、ラベルも一新しました。

「ラベルの文字の色はもともと黒でした。今回華やかなゴールドへと変更することで、かつてこの地を所有したカール大帝へ改めて尊敬の意を表しました。」

※:コルトン・シャルルマーニュという畑名は、コルトンの丘の斜面にブドウ畑を所有していた西ローマ帝国のカール皇帝(フランス語でシャルルマーニュ大帝)に由来。
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↑『シャルルマーニュ グラン・クリュ』2022

■希少な赤ワイン『コルトン グラン・クリュ』

 「ボノー・デュ・マルトレイ」と言えば白ワインが有名ですが、2ヘクタールの小さな畑からとれたブドウで造られる赤ワインも非常に高く評価されています。

 かつてコルトンの丘には多くのピノ・ノワールが植えられていましたが、現在はシャルドネへの植え替えが進み、赤ワインは希少な存在となっています。

「私たちはこの地で生まれるピノ・ノワールを心から愛しており、その魅力を信じて赤ワイン造りを続けています。もともと厳格なスタイルでしたが、近年は若いうちからも楽しんでいただけるよう、少しずつレシピを変えています」

 近年は収穫を遅らせ、熟度を高めているのだとティボー氏は言います。抽出は以前と比較して軽めにしており、白ワイン同様、区画や個性の異なるワインに分けて熟成しています 。そうして生まれる『コルトン グラン・クリュ』は、熟したラズベリーやイチゴを想わせる華やかなアロマに始まり、瑞々しくも肉厚な果実味が広がります。余韻には鉄分を思わせるミネラルが残り、優美な印象を与えます。

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↑テイスティングイベントで提供された珠玉のワイン

 歴史と革新が交差するコルトンの丘で、テロワールを見つめ続ける「ボノー・デュ・マルトレイ」。白・赤いずれのワインにも、この土地と向き合い続ける真摯な姿勢が映し出されています。

  新たなラベルとともに歩み始めた「シャルルマーニュ グラン・クリュ」、そして今なお希少な存在として輝く「コルトン グラン・クリュ」。ワインが奏でるハーモニーをぜひご体感ください。

■ボノー・デュ・マルトレイ

https://www.enoteca.co.jp/producer/detail/198