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2025. 03. 24
生産者来日

「ポデーリ・アルド・コンテルノ」が初来日! 3代目アレッサンドロ氏が語る、ファミリーの哲学

 エノテカ株式会社(本社:東京都港区、社長:堀 慎二)が、20245月より取り扱うイタリア・ピエモンテで高い知名度と品質を誇る「ポデーリ・アルド・コンテルノ」より、オーナーファミリーのアレッサンドロ・コンテルノ氏が初来日し、ショップで初めてのテイスティングイベントを開催しました。

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↑今回、初来日したオーナーファミリーのアレッサンドロ・コンテルノ氏。

 ポデーリ・アルド・コンテルノはバローロの名門、ジャコモ・コンテルノの息子であるアルド氏が創業したワイナリーです。アレッサンドロ・コンテルノ氏はアルド氏の孫となり、ポデーリ・アルド・コンテルノでは3代目となります。アルド氏がジャコモ・コンテルノから独立し、1969年に創業したポデーリ・アルド・コンテルノ。圧倒的に美しく、エモーショナルなワインを生み出すファミリーの哲学とはいかに――アレッサンドロ氏に詳しくお話いただきました。

■ファミリー哲学は、"和"

「ポデーリ・アルド・コンテルノは、バローロエリアの中央部、ブッシアに位置します。バローロエリアは全体で約2,000haあり、ブッシアは約200haありますが、私たちの自社畑は約26haと非常に小規模です。

 私たちが大切にしている哲学は、"和"(ここでアレッサンドロ氏は日本語で"和"とコメント)。すなわち、ハーモニーです。ワインを人間に例えてみましょう。様々な器官が健康であることでひとりの人間の存在を作り、支えているように、ワインの味わいもpHやアルコール、酸、タンニンなど、様々な要素から成り立っています。それぞれの要素がバランスよく調和することを、私たちは一番大切にしています。」 

 "和"=ハーモニー、と一言で言っても、それを成し遂げるために、たくさんの要素をうまく調和させることは簡単ではないと言います。

「完璧なハーモニーを作るために、非常に多くのきめ細かな作業を行っています。ラベルには未記載ですが、私たちのワインはオーガニックです。しかも、よくないブドウはカットし、健全なよいブドウだけを100%使用するようにしています。区画に分けて収穫し、ステンレスタンクでの発酵後、品質が満たないものは使用しません。セレクトしなかったワインがダメということではないのですが、畑のアイデンティティをきちんと感じていただけるものだけを選んでいます。ハーモニーのため、何よりも母なる自然を尊重しながら、ワイン造りを行っています。」

■"フィレ・オブ・ヴィンヤード"が信条のワインメイキング

 情熱的に説明をするアレッサンドロ氏ですが、畑の中でもよいブドウだけを使用することについて、特徴的な表現をされていました。それは、"フィレ・オブ・ヴィンヤード"。ポデーリ・アルド・コンテルノの畑の中でも、一番よいブドウのみを使用することについて、1頭からわずか2本しかとれず、肉質、希少性、どれをとっても高品質とされる牛肉の"フィレ"に例えていました。ポデーリ・アルド・コンテルノでは、ブッシアの畑で作るシャルドネをはじめ、ポデーリ・アルド・コンテルノのファーストアプローチにピッタリなバローロ・ブッシア、そして3つの単一畑のバローロ(チカラ、ロミラスコ、コロネッロ)を手がけています。

「ロミラスコは3つの単一畑の中でも、最も重要な畑です。一番歴史があり、エレガンスと力強さを兼ね備え、ブッシアのハートが表現されています。」とアレッサンドロ氏。

 そしてこれら3つの単一畑のブドウを使用し、グレートヴィンテージにわずか3,000本ほど生産される"フィレ・オブ・フィレ"、すなわち各畑のブドウの中でも最上級の古樹のブドウを使用したトップキュヴェが、バローロ・ブッシア・リゼルヴァ グランブッシアです。

■ブッシアという特別なテロワール

 アレッサンドロ氏はバローロの地図を使いながら、ポデーリ・アルド・コンテルノが位置するブッシアという土地について、説明してくれました。

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↑身振り手振りを交えて説明するアレッサンドロ氏。バローロ3D地図の中央、オレンジ色部分がブッシア。

「バローロは、かつては海の底にありました。バローロエリアは中央と左右でその成り立ちから、地質が異なっています。ブッシアは、バローロエリアのちょうど中央に位置します。セッラルンガ・ダルバ村を含む右側のエリアは古い地層を持ち、鉄分を多く含む粘土質土壌で力強い味わいのバローロが生まれます。対して左側のバローロ村やラ・モッラ村を含むエリアは、より後の時代の地層となり、マグネシウムやマンガンを豊富に含む砂質土壌でフィネスのあるエレガントな味わいのバローロを生み出します。そのちょうど中間に当たるのがブッシアで、左右2エリアの特徴を兼ね備えています。

 コロネッロ、ロミラスコ、チカラの3つの単一畑は、歩くと5分ほどで行き来でき、主に南西向きと同じ向きの斜面で、日照量も同じです。醸造もステンレスタンクで発酵し、大樽で熟成とほぼ同じワインメイキングながら、土壌が異なるため、まったく違う味わいのワインになります。コロネッロのテロワールは、エレガントな味わいを生む西側のエリアに似ており、砂質土壌に由来する繊細でフィネスあふれる味わいが特徴です。一方、チカラは、コロネッロから歩いて3分ほどの距離ながら土壌はまったく異なっており、鉄分を含む粘土質土壌であることから、パワフルな味わいに仕上がるのです。」

 バローロは長期熟成が必要と一般的に認識されていますが、それについてアレッサンドロ氏はもっと自由に楽しんでほしいと語ります。

「バローロは熟成しないと飲みにくいと思っている方が多いと思います。たしかに熟成に伴い角が取れ、さらに良く変化していきますが、私は「待て」とは言いたくありません。個人的には815年、もしくは20年ほど待って飲むのが好きですが、私たちのバローロは、ハーモニーがあることによって若くからも楽しんでいただけますし、若い中にも眠っているパワーや、今後起きてくるであろう要素を感じることができます。そうした若いバローロの中に眠っている何かを感じ、楽しんでいただけるとうれしいです。

 最後にアレッサンドロ氏は、ポデーリ・アルド・コンテルノのワイン、特にフラッグシップであるグランブッシアについて、次のようなとても美しい表現で説明をされていました。

「ランゲの一番いい季節、それはすなわち秋なのですが、秋の湿度、地面に散らばる黄色い落ち葉、すっきりと美しい空、そうしたブッシアの美しさのすべてを詰め込んだのが、私たちのグランブッシアなのです。」

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↑ポデーリ・アルド・コンテルノのワイン。左から、ランゲ・シャルドネ・ブッシアドール、バローロ・ブッシア、バローロ・ブッシア チカラ、バローロ・ブッシア ロミラスコ、バローロ・ブッシア・リゼルヴァ グランブッシア。