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ピエモンテより3生産者が一挙に来日!それぞれの魅力が伝わる、ショップでのテイスティングイベントを開催
エノテカ株式会社(本社:東京都港区、社長:堀 慎二)が正規代理店として取り扱う、イタリア・ピエモンテ州の3生産者が来日し、ショップでのテイスティングイベントを開催しました。来日したのは、「プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ」よりマネージング・ディレクターのアルド・ヴァッカ氏、「サラッコ」よりオーナーのパオロ・サラッコ氏と奥様のメーリ・ポンテ氏、「レナート・ラッティ」よりオーナーのピエトロ・ラッティ氏の計4名の方々です。
右から「プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ」よりマネージング・ディレクターのアルド・ヴァッカ氏、「サラッコ」よりオーナーのパオロ・サラッコ氏と奥様のメーリ・ポンテ氏、「レナート・ラッティ」よりオーナーのピエトロ・ラッティ氏
飽くなき品質の追及でワイン評論家から高評価を受ける、バルバレスコの偉大な生産者組合「プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ」
「プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ」は"バルバレスコの生産者"を意味し、バルバレスコに畑を持っているブドウ農家が加盟する共同組合です。1958年に19の農家によって設立され、現在は54の農家が加盟しています。
「プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ」にとって重要な要素として、アルド・ヴァッカ氏は次の3点について挙げられました。
それが「バルバレスコのネッビオーロのみを造る」「農家は栽培したネッビオーロをすべてプロドゥットーリ・デル・バルバレスコに持ち込む」「収穫したブドウの品質で農家への支払い料を決める」ということ。この3点によって、品質にこだわったワイン造りを実現できているのだそうです。糖度・フェノール類の熟成(タンニン)・色調のスコアボードを作成し、ブドウの品質を評価しているそうで、その徹底ぶりに飽くなき品質への追及が伺えます。
彼らは良年にのみ単一畑キュヴェを9種生産しており、最新でリリースされているのは2019年ヴィンテージですが、3年連続で素晴らしい出来となり、2020年、及び2021年ヴィンテージもリリースを控えているとのことです。(2020年ヴィンテージは2025年、2021年ヴィンテージは2026年にリリース予定)
テロワールと技術によってモスカートの魅力を引き出す、「サラッコ」
甘美な味わいが魅力の微発泡ワイン、モスカート・ダスティを造る生産者「サラッコ」。ピエモンテ州のアスティ地区カスティリオーネ・ティネッラ村という、モスカート・ビアンコの栽培に適している土地で生産を行っています。
彼らは100%自社畑でブドウ栽培を行っており、その95%がモスカート・ビアンコ、残り5%の畑でシャルドネやリースリング、バルベラ、ピノ・ネロを生産しています。100%自社畑である理由は「栽培から醸造、ボトリングまで自分たちの目で見たいから」とのこと。そのような管理のもと、ブドウをボトルに詰め込んだような、「モスカートの特徴をそのまま表現することを目指してワイン造りを行っている」とパオロ氏は語ります。
ワイン造りのこだわりとしてパオロ氏が挙げていたのは「テロワール」、そして「テロワールを反映させる技術」の2つの軸。テロワールについては、石灰質土壌由来のミネラル感が重要で、それによって甘さとのパランスが取れ、甘すぎないワインに仕上げることができているそう。また、そのような味わいを実現するため、ゆっくりプレスできる圧搾機や酸素に触れないように充填できるボトリングマシンの導入など、ワインのクオリティーにおいて技術面も大切な要素だと語っていました。
そしてパオロ氏が「サラッコ」の特徴として言及していたのが、モスカート・ビアンコ以外の品種。リースリングやシャルドネといった国際品種、バルベラ、ピノ・ネロからも品質の高いワインを造り出しています。特にリースリングについては「パッションを持って取り組んでいて、今後生産量を増やしていきたい」と語っていました。
また、近年低アルコールワインの需要が高まっていることについては「もともとモスカート・ダスティは低アルコールワインであるので、トレンドに合わせるというよりは、今までどおり自分が思う最高のモスカート・ダスティを造っていくだけです」と話していました。
バローロで単一畑の概念を取り入れた先駆者、「レナート・ラッティ」
「レナート・ラッティ」は現オーナーのピエトロ・ラッティ氏の父、レナート・ラッティ氏が1965年に創業したバローロ、ラ・モッラ村のワイナリー。レナート・ラッティ氏はバローロに単一畑の概念を取り入れ、クリュのマップを作成した先駆者です。法律的にバローロの単一畑は、ブルゴーニュのようなグラン・クリュやプルミエ・クリュとは名乗れないものの、「単一畑を知っていただくことで、良い畑の存在が認められてほしい」とピエトロ・ラッティ氏は語っていました。
そんな彼らのワイナリーが位置するラ・モッラ村はバローロの中でも特にエレガントな味わいに仕上がる土地とされています。香り高く、若くから楽しめるのが特徴で、彼らが手掛けるバローロ・マルチェナスコやバローロ・ロッケ・デッラヌンツィアータにはその特徴がよく表れています。フローラルな香りが特徴で、スミレやバラなどの香りが感じられます。最近のヴィンテージでは、2019年と2021年は骨格のしっかりとした力強い味わい、2020年ヴィンテージはソフトなタンニンが特徴で熟成ポテンシャルもありますが、早くからも楽しめるとのことです。
また彼らはラベルのデザインが特徴的なソルジャー・シリーズも生産。19世紀のナポレオン帝政期に活躍した、ランゲ地方を守る兵士がラベルに描かれています。そのシリーズの一つ、ランゲ・ネッビオーロ・オケッティはスキンコンタクト*1を短くし、タンニンや色、アロマの抽出を抑えているそう。そのような醸造方法によって、若くても楽しめるように仕上げているとのことです。
*1:発酵前のブドウ果汁で果皮を漬け込むこと
レナート・ラッティでは近年、白ワインにも力を入れており、シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、ティモラッソという土着品種の栽培も行っています。また、地球温暖化の影響を鑑みて、標高の高い畑も購入しているそう。変化への対応や新しい挑戦を続ける彼らのワイン造りに今後も目が離せません。
三者三様のこだわりを持ちながらワイン造りを行っている彼ら。個性豊かで、高品質なワイン造りが行われるピエモンテのこれからにますます注目してみませんか。