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ブルゴーニュより、ジャンテ・パンショと二コラ・ロシニョールが来日!ショップでのテイスティングイベントを開催
エノテカ株式会社(本社:東京都港区、社長:堀 慎二)が正規代理店として取り扱う、フランス・ブルゴーニュの生産者「ジャンテ・パンショ」より、オーナー・ファミリーのファビアン・ジャンテ氏と、「二コラ・ロシニョール」より、オーナーの二コラ・ロシニョール氏が来日し、ショップでのテイスティングイベントを開催しました。
写真左:二コラ・ロシニョール氏 右:ファビアン・ジャンテ氏
古樹ならではの凝縮感のあるワインを手がけるジュヴレ・シャンベルタンの造り手「ジャンテ・パンショ」は、1954年にファビアン氏の祖父エドモンド・ジャンテ氏が創業しました。当初は小さな区画を複数所有していましたが、徐々に畑の規模を拡大し、1981年には父のヴァンサン氏が参画、マルサネ・シャン・ペルドリの畑など優良な畑も少しずつ取得しました。2006年にファビアン氏がワインメイキングに参画、現在約28haの畑でワイン造りを行っています。
ジャンテ・パンショのワインメイキングのこだわりは、村名ワインからグラン・クリュまですべてのワインを基本的に同じ醸造方法で造ることです。収穫は100%手摘みで行い、3~5日程かけて、12~14℃の低温浸漬*を行います。これにより、果実味、色、タンニンが丁寧に抽出され、バランスの良い、シルクのようななめらかさを持つワインができあがるそう。同様の醸造方法を採用しているため、同じジュヴレ・シャンベルタンのワインでも、通常の村名キュヴェと、樹齢50年以上のブドウを使用した『ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ』との違いがはっきりとわかるのだそうです。また2021年のヴィンテージについて、ファビアン氏は次のように話していました。
「2021年はクラシックな年でした。近年まれに見る、ブルゴーニュの本来の冷涼な気候で、酸味がしっかりしているので、長期間熟成させて楽しめるワインです。8~10年寝かせてから楽しむのがおすすめです。」
さらに、ジャンテ・パンショはピノ・ノワールの中でも「ピノ・ファン」と呼ばれる小粒の実をつけるクローン品種を使用しています。ピノ・ファンは通常よりも小粒であることから、凝縮感のある味わいを生みだすのが特長で、創業時から採用し続けています。現在、気候変動に対して、ピノ・ファンを使用し続けていくことがふさわしいかどうかを見極めている状況だそうです。
*低温浸漬:低温を保持することで発酵の開始を防ぎながら、果汁に果皮を一定期間浸し、果実のアロマや色素を抽出する工程のこと。
ヴォルネイで5世代にわたってワイン造りをしているロシニョール家に生まれた二コラ・ロシニョール氏は、ブルゴーニュのボーヌの学校で醸造を学び、1994年から父のドメーヌで働き始めました。シャトーヌフ・デュ・パプにある「ヴュー・テレグラフ」などのワイナリーでも研鑽を積み、1997年に自分のドメーヌを立ち上げました。彼はオーガニック農法*を用いたブドウ栽培を行うほか、ビオディナミ農法*も取り入れています。ブドウの樹の剪定やボトリングも月の暦のカレンダーに従って計画し、自然との対話を大切にしながら、仕立てるワインごとに醸造方法を変えています。
「私たちはビオディナミ農法を取り入れていますが、ビオディナミの認証は取得していません。月のカレンダー通りに作業することが必ずしも正しいとは思っていないからで、畑の状況を見ながら仕事を進めています。特に地球温暖化が進む中で、将来この方法が続けられるかを考えながら自然と対話しています」と彼は語ります。
ジャンテ・パンショが基本的にどのキュヴェも同じ醸造方法を用いるのに対し、二コラ・ロシニョールではコート・ド・ボーヌの全38のキュヴェそれぞれで醸造方法を変えています。ブドウの樹齢や土壌の特性がそれぞれのキュヴェで異なるからこそ、違いが明確に反映されたワイン造りを目指しており、そのためにヴィンテージやテロワールに応じて醸造方法を変えているとのことです。
最近では、「ジャンテ・パンショ」がポマール・プルミエ・クリュに、「二コラ・ロシニョール」がクリュ・デュ・ボジョレーに挑戦するなど、新たな探求を続けています。さらに、二コラ・ロシニョールでは2026年以降にムルソーの村名とプルミエ・クリュを少量リリース予定とのことです。変化に対応しながら新たな挑戦を続ける彼らのワイン造りに、今後も注目していきたいと思います。
*オーガニック農法:化学的に合成された肥料、農薬、除草剤を一切使わない栽培方法。「ビオロジック」とも言われる。
*ビオディナミ農法:生体力学農法とも言われ、ビオロジックに加え、天体の運行に合わせ、自然物質を使った特別な調剤を用いて、自然の潜在能力を引き出す農法。